電力会社 | 標準家庭の値上げ幅 |
北海道 | 21% |
東北 | 24% |
東京 | 14% |
北陸 | 42% |
中国 | 29% |
四国 | 25% |
沖縄 | 38% |
家庭を直撃!電気料金値上げなぜ?
現在の電気・ガス価格激変緩和対策事業も9月で期限を迎えます。
その後はどこまで値上げが続くのか恐ろしい状態です。
ではなぜこんなにも電気代が値上がっているのでしょうか。
1.ウクライナ情勢
ウクライナ情勢が不安定なため、石炭や液化天然ガス(LNG)の
輸送コストがとても上がっています。
なぜ石炭やLNGが関係しているかというと日本の電気の多くを火力発電所が作っています。
そして火力発電所の燃料が石炭やLNGなのです。
また日本は石炭やLNGのほとんどを輸入に頼っているため、
輸送コストが電気料金に乗ってしまうのです。
そしてLNGは二酸化炭素の排出量が石炭より少ないことで、
世界中で大人気となり、LNG自体の価格も高騰しています。
2.日本国内の電力供給不足
2011年の東日本大震災以降、日本は原子力発電所の稼働に慎重になってきました。
2010年まで原子力発電所の発電量は全体の25%を占めていました。
2020年時点では3.9%まで低下しています。
また火力発電所も世界的に脱炭素化の風潮が広がるなかで、
CO2排出が少ない再生可能エネルギーへの転換の動きが進んだり、
老朽化した火力発電所の停止などで稼働数が減っていいます。
そのため需要と供給のバランスがとれず、電気料金の上昇に繋がっています。
その他制度改正など
電力自由化によって、さまざまな企業がこの電力事業に参入してきました。
しかしこの燃料輸送費の高騰に加え、制度の改正などもあり電気料金を値上げ
しないと立ち行かないほど企業側も切羽詰まっているため値上げしています。
自己防衛
こうなると私たち消費者は、自分でできる節電で凌ぐしかありません。
節電のポイント
まだの方はLED電球への切り替え
白熱電球や蛍光灯と比べて、LED電球は消費電力が少なく、
寿命も長いため電気料金を抑えられます。
家庭の照明をLED電球に切り替えることで、節電効果を実感できます。
また、LED電球は明るさや色温度も多様な選択肢があり、快適な照明環境を作ることも可能です。
電気機器のスタンバイモードの利用停止
テレビやパソコン、家電製品など、多くの電気機器がスタンバイモードになっているときも
電力を消費しています。これらの機器は、使用しないときはコンセントから抜くか、
電源を切るようにしましょう。
コンセントタップの使用やタイマースイッチの活用も効果的です。
エアコンの効率的な使用
エアコンは家庭で最も多くの電力を消費する機器の一つです。
節電のためには、適切な温度設定やタイマー機能の活用、断熱対策などを行いましょう。
また、エアコンのフィルターを定期的に清掃することも忘れずに行いましょう。
清潔なフィルターはエアコンの効率を向上させ、電力の無駄遣いを防ぎます。
太陽光発電の導入
太陽光発電は再生可能エネルギーの一つであり、家庭での節電に大きな貢献をします。
屋根に太陽光パネルを設置し、太陽の光を電力に変換することで、
家庭で使用する電力の一部を自給できます。
太陽光発電の導入には初期費用がかかる場合もありますが、
長期的には電気代の節約や売電収入として受け取ることができるため、
環境と経済の両面でメリットがあります。
節水と節電の連携
節電と節水は密接に関連しています。
例えば、エコシャワーヘッドや省エネ洗濯機を使用することで、給湯時の電力使用量を削減できます。
また、湯船のお湯の量を減らしたり、蛇口をしっかり閉める習慣を持つことも重要です。
節水と節電の双方を意識することで、より効果的なエネルギーセーブが可能となります。
まとめ
日常生活でこれらのポイントを実践することで、電気料金の値上げを凌ぎ、
私たちの地球環境を守り、節約にも貢献することができます。
ぜひ、家族全員で節電の意識を高め、持続可能な未来を築くための一歩を踏み出しましょう。