インフォデミックとは
ソーシャルメディア(SNS)などのネットを通じてデマや噂を含めた真偽不明の情報が
大量に拡散されることを言います。
インフォメーション(情報)とパンデミック(感染爆発)が合わさった造語です。
新型コロナ流行時に誤った情報が大量に拡散され、正しい情報の選別が難しくなったことから
注目を集めた言葉です。
AI技術の進化
ここ数年のAI技術の進化は凄まじいものがあります。
ChatGPTは私たちが、今までに見たことのないAIの凄さをまざまざと見せつけています。
そのほかにも現実に起こっていることが
- “実在しない”19歳港区女子のTikTokが100万回再生 増加する「AIインフルエンサー」の危険性と課題
- AIで“ねつ造”のフェイク画像で金融市場が混乱 “ペンタゴン付近で爆発”の偽情報が一気に拡散される アメリカ
- ついにAIを使った詐欺事件が!娘そっくりの声を合成し身代金請求
などの事件が実際に起こっています。
ChatGPT生みの親のOpenAIの共同創業者でCEOのサム・アルトマン氏ですら
AI産業が「世界に大きな害をもたらす可能性がある」と警鐘をならしており
もし、この技術が誤った方向に向かった場合、
かなり誤った方向に向かってしまうと考えており、
その点については声を大にして言いたい。
我々は、そのような事態が起きるのを防ぐためにも、政府と協力したい。
と述べています。
悪意が善意で拡散される
悪意を持った何者かがAI技術を悪用し、偽情報をSNSで拡散させたらどうなるでしょうか。
それは普段根拠を持たないデマを見極め、有益な情報のみを拡散しているインフルエンサー
でさえ騙される巧妙さを持っていることは容易に想像できます。
そして、インフルエンサーを信頼している人々の手によって、次々と拡散されていくのです。
そして真実は偽情報に隠され、インフォデミックを止められる人はいなくなります。
そういう時代がもう来ているのです。
なぜインフォデミックは起こるのでしょうか
フィルターバブルの存在
インターネットでは、皆平等に同じ検索結果が表示されると思っていますか?
実は違います。アルゴリズムによって分析されたあなたの閲覧履歴やクリック履歴を元に
あなたの嗜好や行動を読み取って、あなたのために選ばれた結果が表示されているのです。
それがフィルターバブルです。
フィルターバブルのおかげであなたの周りにはあなた好みの情報だけがあるので
異なった情報や意見が入りづらくなっています。
関連ブログ:SNSの危険性!エコーチェンバー現象の心地よい幻覚
中高年のSNS利用増加
SNSの浸透により、SNSは若者だけのツールではなくなりました。
今では中高年の方々も企業も利用します。
そのため、利用者数が爆発的に増加し、拡散される情報の量も増えたので
インフォデミックが起こりやすい環境になっています。
情報が溢れすぎている
今の時代、寝ている時以外は常に情報に触れていると言っても良いぐらい
自分自身の周りに情報が溢れています。
情報を取捨選択しないと脳がパンクしてしまうため自分の取りたい情報だけを取り
見聞きしたくない情報はシャットダウンしている人もたくさんいます。
そのため、真実が埋もれてしまうと、なかなかその人には届きづらく
誤情報がいつまで立っても拡散され続けてしまうのです。
まとめ
インフォデミックは必ず起こります。
何が正しくて、何が嘘なのか。
個人では判断がつかないこともあります。
そこで、このインフォデミックという言葉を思い出して
善意でのシェアを一回ストップしてみましょう。
しっかり、真実であるという根拠をつかめてからシェアすれば良いだけなので
自分で一回ストップするを心がけましょう。