錦織圭 股関節唇損傷から再スタートとこれからの道のり

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UnsplashFilip Mrozが撮影した写真

1年8ヶ月ぶり勝利で再スタート

BAUTISTA AGUT,Roberto(ESP) def NISHIKORI,Kei(JPN) 6-4 7-6(3) 3-6 6-3 3RD 07 July 2017 WIMBLEDON 2017 LONDON U.K. Photographer / MANO,Hiromasa ©MANNYS PHOTOGRAPHY of Tokyo mannys@mannysjp.com

再スタートの勝利

現地時間6月13日、元世界ランク4位の錦織圭(33歳)が約1年8カ月ぶりに復活勝利した。

そして6月19日、決勝戦。

世界ランク118位のマイケル・ゼン(19)=米国=と対戦し見事勝利

カリビアンオープン優勝を果たしました。

出場したカリビアンオープンはATP(男子プロテニス協会)の下部大会で

世界ランク333位のクリスチャン・ラモン(アメリカ)を6−2、6−4で下し

初戦突破しました。

その後、疲れが有りながらも勝ち上がり、

決勝は「お茶でも飲みながら是非応援を」と話していました。

カリビアンオープンで復帰即優勝という快挙を成し遂げた錦織選手は

二週間後の7月5日

クランブルック・クラシック(ATPチャレンジャー)

の一回選でA・ウォルトン(ランク237位)を2−0のストレートで破り

2回選進出を果たしています。

現在の世界ランク

大会のエントリーやシード権を決めることに使用される

自身の世界ランキングは2022年10月17日付で消滅しました。

できれば(年末に)100位以内に入っておければ御の字。

そこから上は、戻ってきてから考えればいいかなと。逆に、それ以上は、まだ考えられない

と本人は話しています。

まさにからの再スタートです。

なぜ1年8ヶ月もの間離脱していたのか?

左股関節唇損傷

2021年10月に発症した左股関節のけがの診断名が左股関節唇損傷です。

股関節唇とは脚の大腿骨と骨盤のつなぎ目にある軟骨で、大腿骨を安定させるクッション

の役割を果たしています。

損傷すると足を動かす動作で痛みが出たり、脚の動きが悪くなります。

錦織曰く「もう少して人工関節になりそうだった」ほど

ひどい状態で、手術をしないと治らない状態でした。

そして股関節の手術に踏み切りました。

2022年8月復帰目標だった

2022年夏の復帰に無向けて懸命にリハビリを続けていた錦織でしたが

怪我をした大腿骨を庇う動作で、体のバランスが崩れ、肩などに痛みが出てしまいます。

それでももがきながら練習を続けていた9月、右足首を捻ってしまいます。

右足首は2012年頃から慢性的な痛みがあり、常にプロテクターをつけ

気にしていた部分です。

捻挫した右足首を検査すると症状が重いことが判明します。

神経にも影響を及ぼしていたそうです。

左股関節の状態が順調に回復していただに

本人も相当悔やまれました。

それでも黙々と

痛みと闘いながら、回復しては怪我をし、怪我をしては

這い上がるを繰り返してきた錦織のこれまでのテニス人生。

自身最長の600日以上の離脱でも

ただ黙々とリハビリを続けました。

そして痛みが引き、成果が現れてきたのが2023年4月ころです。

そして今回カリビアンオープンへの出場を決意したのです。

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これからの道のり

最初の目標は年内世界ランク100位

世界ランキングを失った選手はATPツアーには基本出場できません。

しかし主催者に招待されるとワイルドカード(WC)として出場できます。

また怪我で長期離脱をした選手に適応される公傷ランキングという制度があります。

これは離脱後3ヶ月の世界ランキング平均で錦織は48位です。

この制度で復帰後1年以内は12大会にエントリーでき、4大大会は1回だけエントリー可能です。

この二つを使いポイントを上積みしていくことになるでしょう。

ポイントの取れる大会

 男子テニスで世界ランキングのポイントが取れる大会は、

4大大会(グランドスラム)

ATP(プロテニス選手協会)ツアー

ATPチャレンジャー

ITF(国際テニス連盟)ワールドツアー

ATP公式

と、大きく4段階に分かれます。

錦織が出場しているカリビアンオープンは、

下から2番目に当たるATPチャレンジャーです。

この大会での優勝ポイントは75ポイント

ちなみに全仏オープンの優勝ポイントは2000ポイントです。

最後に

険しい道のりでることに間違いはないのですが

長らく日本テニス界を引っ張ってきたエースが

これ以上怪我せず悔いを残さずにどこまでやれるのか

見守りたいですし応援しています。

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